■あらすじ■


季節は、秋。


今年浪人生になった広訓は、ひょんなことから一週間の「秋休み」を決行することに。

目指すは高千穂村。

10年以上前に主人公が住んでいた、緑に囲まれた山深い村だ。


広訓は、叔母の良子さんが経営する民宿に泊めてもらうことになる。

その民宿の食堂に掛けられた木版の伝承によると、この村は“1年中秋が続いている”のだという。


村で広訓は、ひたき、しおん、ききょうという3人の子どもたちに出会う。

彼らはまだ小学生だが、ひと癖もふた癖もある子どもだった。


彼らとの交流の中で芽生える温かい友情。

心安らぐ不思議な団欒。

高千穂の謎―“終わらない秋”。

こみ上げてくる優しい涙の理由。

夢を追うことと、今を生きること。


悩みながら生きる広訓が最後に出会うものとは…