■ストーリー■


 1997年、春。
 「透明な優しさ」の物語から10年前の、とある大学。


 賢一は、普通の学生生活を送っていた。
 長い人生でもない、日々をひたすら生きる。
 勉強をして、馬鹿をして、笑い合って…。

 でも、そんな日々に訪れる突然の変化。
 俺たちは、始まりを迎える…。

 恋をして、季節が巡る。
 気づくほどに愛おしい、暖かな陽射し。
 涙が出るほど優しい光景。
 そして、日溜りのような笑顔。